近藤氏の著書

  機関車史研究会は、金田氏が逝去された後は近藤氏が後継者として引き継いでいます。新刊が出ました。これがまた、先日のボルジッヒの話と繋がっていて驚きます。

  ま、近藤氏はあのラジアスロッドの上下レバーについては見抜いておられたと拝察します。今回の著書もかなりトリビアもので、新しい知見が得られて新鮮でした。ただ、コンはもうだいぶ年ですので作りたいと思っても作れないものが山のようになっています。本著でも数機色気を感じていますが、果たして製作に至るのか・・・・?

  コンはKKCを主催しているとおり、蒸機ファンですが、とりわけこのような珍奇な機関車を好み、制式機にはあまり興味がありません。ここで趣味の議論となります。つまり好きなものを好きなように楽しむのが趣味だということです。電車ファンは電車で楽しんでおられ、そのことにコンはなにも申しません。「コンさん、たまに地面ものどうですか?」「ええ、やりたいんですが、機関車作りが楽しくて・・・」てなやりとりになります。好きなものを好きなように楽しむのが趣味であり、楽しく無くなったら止めれば済むことです。職業みたいに嫌でも頑張る必要はないのですj。

  神社の会計と総会の議案書ができ、あと残り2件です。気分転換に下手なピアノを弾いてます。ショパンの64の2はほぼ他人に聴かせても良いレベルになりました。こういう時が一番楽しいのです。若い頃に叔父貴とのやりとりがありました。「君はクラシックが好きなようだが、何と言っても音楽は演歌に限るよ。君みたいな大人に成り切っていない若造には演歌の良さはわからないだろうが、俺みたいに人生の何たるかを経験した男には演歌の良さがわかる、君にはまだ無理かな。」と煙に巻かれたことがありました。その叔父貴も先日この世をさりましたが、叔父貴にとって音楽は演歌しかないのであり、その他はカスみたいなものと思っていたのでしょう。ですから趣味は人それぞれなのですね。そうしたら、今日届いた同人誌のエッセイにこんなことが書かれていました。「オーディオファンは音を楽しむのであり、音楽を楽しむのではない。音楽の内容はどうでもよい。音質が良ければ、臨場感があれば最高なのだ。オーケストラの音楽で、弦楽器と金管楽器が同じ方向から聞こえるようでは許せない。臨場感こそが全てだ。安物の装置で音楽を楽しんでいる輩の気が知れない・・」だそうです。なるほど、価値観は人それぞれですね。模型も同じ、楽しんだ人の勝ちですよ。