模型作りを止める時

  変なタイトルですみません。はじめに言い訳を。軽便祭の準備で同人誌の編集の他にペンディングの案件がかなりあり、昨月に終わらせなくてはならないことを溜め込んでしまいまいました。それは今日で大体片付き、同人誌も明日には仕上げられるところまで出来ました。

  ここから先は読み飛ばして構いません。全くの随想です。仕事もそうですが趣味もまた歳を取れば衰えて、昔のように出来なくなります。そのためには老成するしかないのですが、幸い本業は老成を果たすことができたので、しばらくは続けられます。10年前に卓球を引退しました。唯一の得意技だったドライブを女の子が待ち構えて打ち返されたからです。それから山登りを始めましたが、体力は落ちるばかり、まあ楽しめば良いと言うことで、山仲間と楽しんでいます。子供の頃からピアノを嗜んでいましたが、本当に指が動かなくなりました。「子犬のワルツ」くらいしか弾けません。それでも衰えても止めたくないのはそこに「癒し」があるからかもしれません。模型作りはもはや伸び代はなく衰えるばかりですが、長年楽しんできた「名残り」があるので、まだ止めるつもりはありませんが、それは手の震えや目の衰えがないからです。M師はボール盤の孔あけで、キリの先がポンチマークに収まらないので模型を止めたそうです。コンは幸いいまだ裸眼でなんでも見えますし、白内障の傾向もありません。手の働きは、模型名人にははるかに及びませんが、そこそこ良く動く手です。模型作りとして恵まれているのですから、止める理由はないのです。しかし、例えば脳梗塞で麻痺になったり、白内障などで細かいところが見えなくなれば、「もうや〜めた!」となるでしょうね。好きなことを止めなければならなくなれば、それは辛いことだと思いますし、愉快ではないでしょう。でも、必ずその時はやってくるのでしょう。工作台で一生を終えることができれば、それは模型人の最高の栄誉でしょうけれど・・・。