シリンダーを削る

  鋳造したシリンダーブロックの「引け」が予想より大きく、挽物のシリンダーを削らなくてはなりません。たった0.1ミリです。シリンダーは3.7×6.0で中央にφ1の貫通孔が開いています。真鍮棒のベースにφ1の穴を開けて、φ1のドリルロッドをロックタイトで固定し、断端にM1のネジを切ります。このシャフトを真鍮で削り出すと100%折れます。

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  シリンダーを嵌め込み、M1のネジを切った押し子で固定し、さらにテールストックにφ0.8の穴をあけた真鍮棒で押さえます。いわゆる「センタ仕事」の応用です。

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  幅広の突っ切りで舐めるように0.1だけ削ります。

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  あとは押し子を外して、取り外せば良いわけです。今回は遊びを考え全体で0.2細くしました。

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  あとはひたすら同じ作業を繰り返します。ショパンのワルツ3曲で20個加工できましたので、町工場なら1日で出来ますね。コンの町工場は作業時間が少なく1/3程度の仕上がりでした。

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  まあ週末までには終わるでしょう。ちなみに、シリンダーのスリットもすべてコンが横フライスで入れたものです。フェルトバーンのためならえんやコラ!

  ジョギングは24分42秒。1月遅れの確定申告がようやく終わり、あとは相続の手続きだけとなりました。こういうの苦手なんです。金勘定より工作を楽しみたい!!

  とほざきながら、仙台は桜が満開。拙宅の庭の桜も弱々しく咲いています。

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  ええ、年度末年度はじめの嫌な仕事もまもなくです。それが終わればスワップですね。フェルトバーンのキットを販売しますが売れるかなぁ?ミニトレインズの元祖さんは思いのほか高いんですね。18年前は7500円で売りましたが、流石にね・・・。