米国型モーガルを作る(94)8550の屋根

  の前にオファーが1件。「7◯◯◯のボイラーを作っていたのですが、リベットを打っては曲げで失敗し、真鍮板を9枚お釈迦にしました。最後の1枚となり、もう失敗出来ないので、曲げてくれませんか?」と曲げて頼まれちゃいました。そう言う依頼には弱いのでお受けし、チャッチャツと済ませたのですが、その時にあるアイデアが閃き、モーガルの屋根を作ることにしました。8550の屋根は何とも言えないカーブで、側板とは突き合わせになりますので、屋根の曲げはかなりクリチカルです。失敗すればヤーネーとなりますので、ここはジグ作戦。屋根の内径でこういうジグをつくりました。

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  これを利用して屋根を曲げます。

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  当然カットは「もってのほか」の万力切りとなります。

  現実には側板との間に雨樋が付きますので、接続部は目立たないでしょう。こんなものかな?

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  これで上廻りも一山越えました。

  ところで、ボイラー丸めを9回失敗したご仁には苦言を呈しました。「同じ間違いを9回繰り返すなんて、まずいでしょう、失敗毎に何処がまずいかチェックして、其処を直せば数回後には成功する筈です。同じことを9回繰り返せば、同じ間違いをするだけではありませんか?」そりゃあ、ドジコンと言われ、山ほど失敗しましたが、失敗から学ぶことで進歩があります。それは模型だけではなく政治や世の中もそうでしょう。

  明日はそのボイラー曲げのことをお話ししましょう。

  ジョギングはもう炎天下の我慢大会。汗みどろで25分4秒。当分無理せず汗かくだけのジョギングですね。