再びML210

  工作本ではML210がベストチョイスと書きましたが、発刊時には廃盤となってしまい、心を痛めていました。これだけ完成度の高い卓上旋盤がなぜ廃盤となったのか?一つは工作する人の減少、もう一つは実験器具等を作る研究施設で、ML360がスタンダードになってしまった事、KS200(その後コンパクト3へ)というユニマット3型のコピーが安価で普及している事等等が考えられます。アシナのボール盤同様、サカイ(TOYO)のこの旋盤もオークションで落札してはお友達に斡旋していました。最近出物が増えて、在庫5台まで膨れ上がりましたが、1台オファーがあり、それでは整備ということになります。もう10台以上弄ってますと、前のオーナーがどんな使い方をしたのか良くわかります。本機も、丸鋸として使っていたようで、左右の送りはロックされていて、怪しげな丸鋸がチャックに銜えられています。テールストックは何も付いていませんが、錆びたドリルチャックが付属していました。しかし、テールストックの送りハンドルは割れていて、空転します。基本性能として、丸棒を旋削出来るようにというオファーでしたので、ハンドルを作り直したりはせず、いわゆる基本状態での納品という事になりました。大体整備は完了ですが、三爪チャックが硬くて、どうやらΩリングが硬く喰い込んでいるみたいです。チャックを外してリングを外そうとしましたが、専用工具が無いと無理。今日の作業はここ迄。

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  オークションで落札すると、チャックハンドルが付いていない事が多いです。本機もそうでしたが、DIYで販売されているドリルチャックの先端をφ5からφ4に旋削すれば使えます。これは覚えておくべきと思います。このチャックハンドル一つで三爪とドリルチャックと両方使えます。

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  まだ、あと4台210はありますし、明日にはまた1台増えるかも知れません。もう明らかにML210のブローカーです。ちなみに、メーカーには自分の名前ははっきり知れていて、何度も必要部材の提供をしていただけました。つまりサカイには顔が利くという事です。ML210は模型工作人には名機だと思います。当方には様々な在庫がありますので、興味のある方はご連絡ください。きちんと整備して使える状態で御提供出来ます。これもコンのお節介仕事です。

  ジョギングなのですが、体がだるくて今日だけは休もうと思ってました。しかし、妻の冷ややかな目線が悔しくて、走りました。25分12秒。案の定です。

  同人誌の編集で、忙殺されました。KKCは鉄道模型クラブの同人誌としては、NGJと並んで日本トップレベルと自負してます(あ!酔ってる!)