厚みが0.2の小さな部品二つをピンで連結し、動くようにするにはどうするか?という命題です。コッペル30HOの時の、ガイドレバーとロッキングレバーをφ0.4のカシメピンでハンダ固定するという難行をユーザーに課してしまい、大いに迷惑をかけました。その後、Dfさんからアルミホイルを介在させると、ハンダが廻りにくいので使えるよ!と教わりやって見ました。同じようなロッキングレバーにガイドレバーをカシメピンで連結するところ、アルミホイルの下にはロッキングレバーがあるのです。
何とか4セット作りましたが、やはり大変。大きな問題は短いピンを小さな孔に差し込み、もう一つの部品も差し込み、間にアルミホイルを挟むという技法では、ピンがピンと飛んで工作にならない。つまりピンを把持するところがないから飛ばしてしまうのですね。そこで新しい作戦を考えて見ました。φ0.3の洋白線に外径0.5,内径0.3の短かく切ったパイプをハンダ付けします。
これを二つのレバーに差し込み、裏からハンダを流します。この時レバー間に0.3くらいの隙間をつけておきます。
最後に頭の部分をカットすれば、頭径0.5のφ0.3ピンで二つのレバーが連結されます。
何のことか理解できますか?工作本の続編でも感じましたが、文章や画像だけでは伝えられない技法がありますが、図があれば一発です。こういうことです。
AとBを連結したい。ピンはBに固定し、Aとはユルユルに可動させたいというわけです。ですから、上の写真のようなパイプをハンダ付けした線をAとBに差し込んでBとピンをハンダで固定します。この時、スペーサーを挟んでおけば、ハンダはAまで流れないでしょう。フラックスは極少量で、塗布した後綿棒で拭き取るとよろしい。
Bの下のφ0.3の線をピンバイスで把持して、パイプ部分をカットして整形します。つまり、パイプを切断してフランジにするわけです。
最後にBの下の洋白線をカットすれば、頭が0.5のφ0.3ピンで、AとBが連結されるというわけです。
今回は真鍮パイプでしたが、ボークスには洋白パイプもあるので、この方法ならバルブギヤのピンの組み立てなども容易になるかもしれません。名付けるなら「パイプピン法」でしょうかね?
ジョギングは再開しましたが25分30秒。明日はこの弁装置の組み込みです。