フェルトバーンBタンクの再生産(1)シリンダーとクロスヘッド

  元旦はいつも新しいプロジェクトのスタートにしています。これを開発したのは2004年でした。当時乗工社が倒産したこともあり、ナローの蒸機は皆無でした。そこでトーマさんの下回りのアイデアと、エガーバーンのデザインを盗んでデッチ上げたのがこのフェルトバーンBタンクでした。初期ロットは7500円で、完全な価格破壊、あっというまに売り切れて、3回再生産し300セットを売り切りました。その時に大量に下廻りが余り、K兄などに悪用されたのですが、最終的には下周りだけで100セット以上の部材が残ってしまいました。一部下廻りセットとして販売しましたが、上廻りのエッチング板の手配が目処がついたので、少しグレードアップしたものを再生産することにしたのです。これは残務整理であり、残った部材の活用ですので、利益は考えていません。ただ、レビウ誌にも紹介されて、デザイン的にもコンが考えたとは思えない(パクリですから)良い評価があり、多分最後のこのキットをオークションに出せば、安くはないだろうな、と思います。

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  幸いシリンダーは段のついていない奴を大量に発注していましたので、スリットを入れました。200個以上作業しました。横フライスの0.4では、わずかなフレで0.42くらいになるので、フライスをダイヤモンドヤスリで0.38まで研磨してスリットを入れたところ、きっちり嵌るようになりました。

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  クロスヘッドの原型は横フライスで作りました。手前味噌ですが、HOeナローのクロスヘットドとスライドバーの造作では、これ以上のものはありません。ピストンロッドはφ0.4で外径1.0、内径0.5のパイプを問題なく摺動します。この部位ではまだまだ市販品には負けません。今回も難なく出来ました。

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  もう少し進める予定でしたが、工作本の続編の作業があり、ここまでです。

  ジョギングは無理ですよ。道路は凍結しています。雪かきで代行かな。

  とまれ、今年もよろしく。