日昇コッペル再び(3)マックス・オーレンシュタインの組み込み

  の前に、昨日の唐竹割りの剣ですが、下回りはフレームを3.5詰めて、同様に前後の床板を3.5詰めて中央で継ぎました。上廻りは唐竹割はせず、両側を1ミリ詰めました。それで、あまり変わりばえしなかったのかもしれません。

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  今日のやり方は、あくまでコンの勝手な解釈に寄る方法なので、これに限るというものではありませんが、こうやれば簡単で確実に出来るのではないか?という提案としてお読みください。やや長編です。

  はじめに、弁装置の概要。各レバーの名称を把握してください。本をスキャンしたので一部文字が読みにくいところはご勘弁ください。

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  まず、バルブロッドガイドをシリンダーブロックにつけます。外径0.7、内径0.5のパイプです。ここにφ0.4のバルブロッドが収まることで、わずかな上下動を吸収できるわけです。

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  リターンクランクにはφ0.6のピンを植えます。

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  これを第2動輪のロッドピンにハンダ付けします。このロッドピンは、形状がいただけません。もう少し短く作り直すべきでした。

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  φ0.6の洋白線にリバースレバーとチェックレバーをほぼ直角に固定します。リバースレバーは少し短くし、φ0.4でボルトを表現します。

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  エッチングされたワッシャで、φ0.6のカシメピンを作ります。掴みしろがあるのがキモです。ここを把持してグリグリ差し込むわけです。

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キツく差し込むと、流したハンダは決して可動部までは流れないので、安心してピンをハンダ付けできます。これがこの方法の第2のキモです。

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  その後は前後の不要な部分はカットして断面をヤスリで舐めれば良いわけです。ガイドレバーとロッキングレバーをこのように組みます。ピンボケご容赦。

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  ロッキングレバーと組み合わせたガイドレバーをチェックレバーに組み付ければこうなります。

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  ランニングボード上のビス留めされた小片に、0.6洋白線をハンダ付け。

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  後は、ロッキングレバーの下端をクランクのピンに差し込めば、可動部分は完成です。ロッキングレバーは、完成後に抜け止めを施しますが、それまではPOMのワッシャで抜けないようにしてます。

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  バルブロッドはキットの方法では不安定で、やはりフォーク状にすべきです。1×0.2の帯板を、いつものようにフォーク状に作り、t0.4真鍮板に挟み込んで、0.4のキリを立てます。孔の位置を罫書き針で押して、ルーマドリルホルダーで揉み込んであけます。ルーマドリルホルダーは本当に使いやすく、常時工作台の片隅で待機しています。

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  これをロッキングアームの中の孔を介して取り付けれrばOK。φ0.4の洋白線をピンにしましたが、ロックタイトを前面に軽く流して抜けないようにしました。なお、この場合バルブロッドには上下動を殺す関節が必要なので、それらしいものを付けました。0.8×0.6と0.6×0.4の細密パイプを組み合わせてハンダ固定し、四角のピンバイスで四角にしたものです。これは絶対あったほうが良いでしょう。

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  あはは!モロに脱線してますね。全くおっちょこちょいが治りません。

  三が日を13ミリコッペルで費やしました。気持ちが燃えていれば、製作は早いことを知りました。地面の凍結も収まりつつあり、明日からは走れそうです。つまり、日常に戻れます。今回の「毎日が日曜日」は、とても充実していた気がします。明日からはこんなに長編のブログは書けませんので・・・。