PU101

  まあドジコンですから、昨日の失敗にめげずに気分転換です。無くしたパーツの補充の目処もつきました。

  オファーがあり、PU101改造キットを再生産したのです。ミスパーツに備えて部材は残っており、あと30〜40セットは出来そうですが、今回は21セット。1セットはオファーの方へ。20セットは新潟へ納品です。ええ、K兄のところです。偶然にも同じ製品がオークションにも出てますね。手に負えなくて手放したのかなあ。

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   オファーの方はBタイプを無事完成させて、Aタイプのご所望でした。シリンダーが傾斜してスライドバーが1本のタイプはポーター等米国機向き、シリンダーが水平でスライドバーが2本のタイプはおなじみのフェルトバーンとか、万能の下廻りとなります。すでに歴史的な役割は終わったと思っていたこのキットですが、まだまだ需要があるのですね。組み付けるのは難しいですよ。やめたほうが良いですよ。コンのキットはみんなそう言うものばかり。誰でも簡単に作れるものは広く出回っていますから、あえて拘りと製作技法のアンバランスなコンキットをリリースしています。ええ、商売にするつもりはないのですから。でもクロスヘッドとか、ああ言うものはもうこれからは作れないかもしれないなぁ。そう言うわけで、あと20セットリリースします。PU101にサイドロッドを組み込むと言う発想そのものが間違っているわけで・・・・。

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  午前中の超忙しい本業と、午後の妻とのギリドライブを済ませて、このキットを21作って今日はおしまい。あ、そのほかもう1件のオファーにも対応しました。

  外気温は氷点下5度、ジョギングの支度をしていたら妻からストップがかかりました。無理するなとうキツイお達し。それではと、バケツに融雪剤を入れて、町内に撒いてきました。確かに寒い、運動するなら昼間しかない状況です。明日は近所の神社の階段で鍛錬することにします。え?8550? 明日からですよ!

あっ、無い!

  13ミリコッペルは、組み立てて、リターンクランクの差し込み部分もエッチングのワッシャで止めました。

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  今回は後部妻板の補強は1×1のアングルを使いました。やはりスッキリします。

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  もちろん何の問題もなく下回りは快走しましたので、いよいよ上廻りとドッキング、

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  駄菓子菓子!何と煙室サドルと煙室扉が無いのです。両方とも木片に貼り付けて塗装は済ませてます。ドコニイッタ!と探しましたが、見つかりません。こんなことは初めてです。やはり古希を過ぎて老化してきたのかなあ、もう模型からも引退すべきかなあ、70のジジイが偉そうなことを書いても仕方がないし、もう若い人に任せて静かに余生を暮らそうか、などと黄昏てしまいました。そうでなくても、何でも引き受ける悪い癖から、多少閉塞感も感じていました。工作本の続編やモーガルの仕上げなど、課題は山住み。Bタンクで遊んでいた罰かも知れないなあ。ともかく今夜はここまでで中断です。完成の祝杯は後日となりました。

  もちろんものすごい寒波で、ジョギングは出来ません。近所のジムもコロナ対策で休館でした。

  そしてコッペルマレーも、設計してみてかなり無理があることがわかりました。出来合いのパワートラックでデッチ上げる構想は、すでに破綻の危機です。申し訳ないけれど、コッペルマレーはペンディング。期待させて本当に申し訳ない!φ7の動輪セットはNGさんからも出てるので、それで作ってください。大体キットがないから出来ないなんて言うもんじゃないですよ。キットがなければ、作りなさい!(今夜は黄昏ムードです)

13mmコッペルは

  塗装完了。下廻りを組みました。超快調です。もっとも、第1動輪のクランクピンとクロスヘッドの隙間が結構あります。その分、走りは安定しています。

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  ところで、計画中のコッペルマレーの裏技は何かな?と心配されている向きもありますので、あっさり発表しちゃいます。ナローガレージさんのNパワーを使ってみようというのが、裏技の本体です。

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  問題はホイールベースで、もしHO2で作るのなら、動輪径6ミリ、軸距8mmが正しいのですが、若干オーバースケールで9ミリナローでまとめるとなると、動輪径7ミリ、軸距離10mmで良さそうです。しかしナローガレージさんのNパワーは軸距12mmまでですので、特別に軸距10ミリで動輪径7ミリで出来ないか?と問い合わせたところ、OKとなりました。この下廻りがあれば、マレーだけでなくガーラットもフェアリーも思うがままです。単体では軸距10ミリは超小型機でないと使えませんが、2台連結した模型では、使いやすいと思います。暴走してガーラットやフェアリーまで行っちゃったらどうしましょう!

  てなこと案じながら、何と輪芯は作っちゃいました。この原型はコンの若かりし頃の手作業で、こんなものがどうしてできたか?覚えていません。あ、バランスウエイトの形状は突っ込まないでくださいね。

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  そういうわけで、コッペルマレーは案外あっさりとできそうです。それが思い込みで、苦戦するのコンの宿痾なのですが・・・・。

  ええ、ジョギングは万難を排して決行するつもりでしたが、夕方から降雪が始まり、恐妻の許可が出ませんでした。明日は、恐らく13ミリコッペルも完成してるでしょう。では!!

塗装しちゃいました(画像なし)

  うん、何となく13ミリコッペルも、塗装完成としないと、切り替えができないみたいです。どなたかのように、あちこち手を出すのは苦手、一区切りで次に移りたい。頭の切り替えが鈍くなったのは年をとった証左でしょう。

  こんなに短期間に連続して塗装するのは初めてですが、色々メリットもあります。塗料はそのまま繰り返し使えば良いし、仮止めのスティック類も流用できます。早く塗装後の走る姿が見たいので、一次塗装を終えました。洗浄して乾燥させ、ブレーキパーツクリーナーで脱脂、プライマーはミッチャクロンマルチで、食器乾燥機で半時間乾かして、ボイラーやキャブ内など、明るい色をまず塗ります。最初から黒は、一次塗装で黒を吹きます。黒はW先輩に教わった「ロックペイントつや消し黒スプレー」を倍に薄めて吹いています。この黒は、普通の半艶黒や国鉄黒などと異次元の黒味があり、愛用しています。現在食器乾燥機内で乾燥中。明日、二次塗装をしますが、食器乾燥機の効果はかなり大きく、塗装皮膜の脆弱性がかなり軽減できます。前回、後から磨き出そうとシンナーで擦ったのですが、しぶとく剥がれませんでした。

  昨日のコッペルマレーの話題は、割合評価をいただいたようで、やる気が出てきました。走行部をまともに攻めるのではなく、ちょっとした裏技を使うのです。この裏技は、ガーラットやフェアリーにも使えるので、もしかしてそっちまで行っちゃうかもしれません。

  ジョギングを長く休んでいましたので、今日は15キロの融雪剤を町内に40分かけて散布しました。結構汗ばみ、その後冷えて困りましたよ。ともかく道路は一部凍結していて、ドモナラン。

  明日も13ミリコッペルの仕上げかな。そうそう、後部妻板のT字補強ですが、1×1アングルで作りました。キットのt0.4では厚過ぎますね。ではまた!

終わりの始まり

  思わぬことから16番と13ミリのコッペルBタンクを3台作ってしまいましたが、今日で生地完成。週末の塗装となります。8550は、ロストパーツの取り付けが残っているだけなので、造作はあるまいと高をくくっていたところ、別なオファーが舞い込みました。

  ナローの世界では、ドコービルも出来たし、シェイはトーマさんが決定版を作られたので、アマチュアが手を出す必要も無くなりました。残るはガーラットとマレーです。特にドコービルのマレーはやって見たくて、妄想をめぐらしていました。そこに「コンさん、コッペルのマレーを作りませんか?プロトタイプはこれです。」

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  という話が舞い込んだのです。早速カタログで見て見ましたが、80HPの2フィートゲージですね。

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  こりゃあ大変だな、と思いましたが、ボイラーやドーム類は日昇コッペルと酷似していますので、使えそうです。下回りは、ゴニョゴニョゴニョと考えて、さるお方に相談したところ快諾を得ました。ネックは、後部台車の高圧シリンダーと前部台車の低圧シリンダーの形状が違うこと、弁装置の組み込みなどでしょう。これもある程度経験があるので、何とかなりそうです。プロトタイプは2フーターでも模型化はHOeとなるでしょうね。コッペルの最終仕上げをしながら、頭の中はこの妄想がグルグル回っていました。工作本の続編、モーガルの仕上げなど多くのことを抱えていますが、この際トイレの火事(つまりヤケクソ)で、やってみようと思っています。たくさんドジを踏みそうですが、ご期待ください。

  外は深々と降雪、今日も走れませんでした。ジムに申し込みを考えなければならないですね。

日昇コッペル再び(4)ほぼ終わり

  銘板やナンバープレートは、このように貼っています。

  まず幅1ミリのマスキンテープで仮固定します。

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  両脇にロックタイトを流します。多めにはみ出しても構いません。

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  数分待つと、固着が始まりますので、その時点ではみ出したロックタイトを綿棒で拭き取ります。

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  ある程度固着してから、周囲の固まらないロックタイトをシンナーを含ませた綿棒で拭き取れば完成です。この写真では拭き取りはこれから。

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  そういうわけで、後はふそパーツが到着すれば完成です。実はトーマコッペルに一部流用してしまったのです。

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  スタイルは悪くないと思います。みなさんも是非トライして見てください。

  日昇さんとは、新しいプロジェクトを始めることになりました。何かな?あとでのお楽しみ。多分おお!という声が聞こえると思いますが・・・・。

  年始のパトロールでした。残雪があり、ジョギングは「まだ無理です。明日から8550です。お待たせしてすみません。

日昇コッペル再び(3)マックス・オーレンシュタインの組み込み

  の前に、昨日の唐竹割りの剣ですが、下回りはフレームを3.5詰めて、同様に前後の床板を3.5詰めて中央で継ぎました。上廻りは唐竹割はせず、両側を1ミリ詰めました。それで、あまり変わりばえしなかったのかもしれません。

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  今日のやり方は、あくまでコンの勝手な解釈に寄る方法なので、これに限るというものではありませんが、こうやれば簡単で確実に出来るのではないか?という提案としてお読みください。やや長編です。

  はじめに、弁装置の概要。各レバーの名称を把握してください。本をスキャンしたので一部文字が読みにくいところはご勘弁ください。

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  まず、バルブロッドガイドをシリンダーブロックにつけます。外径0.7、内径0.5のパイプです。ここにφ0.4のバルブロッドが収まることで、わずかな上下動を吸収できるわけです。

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  リターンクランクにはφ0.6のピンを植えます。

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  これを第2動輪のロッドピンにハンダ付けします。このロッドピンは、形状がいただけません。もう少し短く作り直すべきでした。

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  φ0.6の洋白線にリバースレバーとチェックレバーをほぼ直角に固定します。リバースレバーは少し短くし、φ0.4でボルトを表現します。

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  エッチングされたワッシャで、φ0.6のカシメピンを作ります。掴みしろがあるのがキモです。ここを把持してグリグリ差し込むわけです。

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キツく差し込むと、流したハンダは決して可動部までは流れないので、安心してピンをハンダ付けできます。これがこの方法の第2のキモです。

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  その後は前後の不要な部分はカットして断面をヤスリで舐めれば良いわけです。ガイドレバーとロッキングレバーをこのように組みます。ピンボケご容赦。

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  ロッキングレバーと組み合わせたガイドレバーをチェックレバーに組み付ければこうなります。

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  ランニングボード上のビス留めされた小片に、0.6洋白線をハンダ付け。

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  後は、ロッキングレバーの下端をクランクのピンに差し込めば、可動部分は完成です。ロッキングレバーは、完成後に抜け止めを施しますが、それまではPOMのワッシャで抜けないようにしてます。

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  バルブロッドはキットの方法では不安定で、やはりフォーク状にすべきです。1×0.2の帯板を、いつものようにフォーク状に作り、t0.4真鍮板に挟み込んで、0.4のキリを立てます。孔の位置を罫書き針で押して、ルーマドリルホルダーで揉み込んであけます。ルーマドリルホルダーは本当に使いやすく、常時工作台の片隅で待機しています。

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  これをロッキングアームの中の孔を介して取り付けれrばOK。φ0.4の洋白線をピンにしましたが、ロックタイトを前面に軽く流して抜けないようにしました。なお、この場合バルブロッドには上下動を殺す関節が必要なので、それらしいものを付けました。0.8×0.6と0.6×0.4の細密パイプを組み合わせてハンダ固定し、四角のピンバイスで四角にしたものです。これは絶対あったほうが良いでしょう。

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  あはは!モロに脱線してますね。全くおっちょこちょいが治りません。

  三が日を13ミリコッペルで費やしました。気持ちが燃えていれば、製作は早いことを知りました。地面の凍結も収まりつつあり、明日からは走れそうです。つまり、日常に戻れます。今回の「毎日が日曜日」は、とても充実していた気がします。明日からはこんなに長編のブログは書けませんので・・・。