日昇コッペル再び(2)時間がない!

  急いで作っているのは、本来は8550の仕上げに入るべき時期だからです。子供の頃から、試験が近いと別なことをしたくなる悪い癖がありました。古希になっても治らないですね。

  前方のランニングボードはかさ上げしたいのですが、手間がかかるので諦めました。しかし、サイドタンク、否炭庫のカーブはなんとかしたい、綺麗に仕上げるのなら貼り直せば良いのですが、手を抜いてこんなことをして見ました。エッチングの折り曲げ部分にφ1.2の真鍮棒をハンダで固定し、ここを万力で絞めてエッチングの凹みで曲がらないようにして曲げました(変な表現!)。結果は、やや汚いですがなんとかなりました。でもお勧めではありません。貼り直して綺麗に曲げるのが王道です。今回は時間がないので手抜きです。

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  煙突の下部の取り付けビス用の孔開けは、このようなジグで揉み付けて見ました。やはり多少は偏心しますね。名付けてコン〇〇○、おっと下世話な事を書きそうになりました。

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  上廻り概略と、モーターマウントまで済ませました。ちょっとミスパーツがあったのと、サンドボックスの孔開けでやらかしてしまったので、ここまで。

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  明日、マックス・オーレンシュタイン弁を取り付けてフィニッシュの予定です。16番と並べて見ましたが、思いの外差がないですね。

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  今日は終日模型三昧。コロナのために義理ドライブも無く、走路のコンディション不良でジョギングも休みました。明日は走らないとヤバイなぁ。ではまた!

日昇コッペル再び(1)ルビコン川を渡る

  謹賀新年!今年もよろしく!!

  元旦から休日当番の仕事があり、日中はお仕事でした。

  帰宅してから、思い立ってこんなことを始めました。もう1セットあった日昇コッペルの動輪を分解したのです。

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  何をしようというのでしょうか?

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  そう!13mm化です。2セットあるので、1セットは13mmで作って感じを見てみようという思いつきです。時間は限られていますので、超特急の作業です。旋盤でステイを挽いて仮組み。一発でスルスルと幸先良い出足です。

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  もう1点はシリンダーブロック廻りの加工を、より簡単で確実な方法としてお伝えしたかったのです。このロストパーツは問題があります。スライドバーをこんな窪みにハンダ付けして強度が得られるわけがありません。U氏はφ0.6のドリルを立てて、0.6角線をハンダ付けしたとの事ですが、上方はともかく下方はドリルが滑ってギリギリの位置の孔あけは困難を極めます。それならいっそ、少し斜めに孔をあけて、スライドバーをハンダ付けしてから水平に曲げればよろしかろうというのが今回のキモです。

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  まずリューターで、ドリルが滑らない程度に斜めに孔をもみつけます。

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  小さな万力で把持して斜めにボール盤で穴あけとなりますが。角度はなるべく均一にしたいので、簡単なジグを使って、万力の角度を一定にします。

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  ボーリングなう。

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  0.6角線をドリルレースで先を少し削って差し込みます。あとはハンダリングでバーナー炙り付け。

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  ちなみに、φ0.4のハンダでリングを作る場合には、カットは商売用の外科のメスがよろしい。これはフェザーの11番、スピッツメスという奴です。

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  内径1ミリのハンダリング。

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  この後、奴床で角線を水平にし、厚さを0.4まで削って、無事スライドバーの取り付けが終わりました。

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  ところで、シリンダーブロックをフレームにハンダ付けしてしまうと、そのあとのべハンドルングが厄介となります。やはりトーマコッペルのようにシリンダーブロックは取り外し式が良いです。こんな風にしました。t0.3の洋白板でステイを作り、ステイをM1ビスでフレームに固定します。

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  1日でここまでできました。メインロッドも組み付けてスルスル回ります。

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  明日はフレームとキャブを唐竹割りして、明後日完成に持ちこむ予定ですが、できるかなぁ。もう後戻りはできないので、ルビコン川を渡るという物々しいタイトルで失礼しました。

  外は粉雪が舞い、地面は凍てついて、ジョギングも妻との義理ドライブもできないので、ひたすら工作を楽しみました。仕事も趣味も充実した元旦です。

2両のコッペル

  トーマコッペルの時もそうでしたが、このような小型ロコで、フレームも薄い場合フレーム内の補重は案外大切です。実物が「ウェルタンク」と呼ばれるフレーム内に水タンクを設けたのも、重心を低くして安定させるためではなかったと思います。ま、そうするとフロントビームに給水口を設けなくてはならないのですが、それはつっこまないでください。日昇コッペルもこのように補重しました。

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  流石にミネベアのSE15搭載ですから、走りは文句なく、平ギヤ連動でも問題なく静かにスルスル走ります。


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  完成しました。

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  右側。

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  ではトーマコッペルとツーショット。

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  トーマコッペルはかなり作り込み、日昇コッペルはやや簡略化しましが、その差は目立ちません。走りはモーターの性能で日昇が上回りました。

  トーマコッペルも走ります。やはりロッドを短くしてロー付けしたので、若干の寸法の狂いが生じました。少し首を振るのはご愛嬌。しかし、コアレスモーターとベルトドライブで無音です。


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      このブログの日付は元旦ですが、現実には大晦日のことを書いています。今年も、年の割には頑張ったと思います。コロナでイベント中止は痛かったです。ドコービルからモーガルへ移動し、ひょんなことからまたBタンクを2両作っちゃいました。で、来年なのですがううむ、このBタンク作りが楽しくて、もうちょっとだけ弄る予定です。もう下ごしらえはできてますが、明日ね。良いお年を!ジョギングはこの風雪で無理でした。

ゴール近し

  日昇コッペルは2次塗装まで完了。組み立て待ちです。デフォルトのキットではキャブ妻板の全面にボイラー取り付け用の円盤が省略されていますが、コンのようにボイラーを塗り分けたい時には円盤があれば、そこに差し込めるので便利です。φ10でピッタリでした。これはあった方が良いと思います。円盤の前面が未塗装なのは、ここに塗装用のステイを両面テープで貼り付けたからです。

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  トーマさんの宮崎風コッペルの改造は完成です。サイドタンクの隙間からチラチラ見えますが、無視、無視!

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  コッペルは何故か斜め後ろからの画像が映えます。30HPがレビウ誌に紹介されたときもこの角度でした。ええ、キャブインテリアがちらりと見えるのですね。

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  右側面。こんなもんでしょう。

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  キャブインテリア。給油器もつけました。ここまで作るのは変態なのでしょうか?

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  ええ、外は雪です。ジョギングは出来ませんよ。明日も無理かな。ということは、日昇コッペルも明日完成ということです。一月で2両のコッペルを作りました。Bタンクが好きなんですねぇ。

もろもろ・・・

  IMONカプラーが到着。組んでみました。良くできてますね。KDとも連結可能ということなので、選択肢が広がります。ドラフトギヤ部が小さいので助かります。

  トーマさんコッペルを組み始めました。いつもながらNo.と銘板の磨きだしに苦戦しました。キャブの前いたから飛び出したパイプは給水管の受けです。

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  ナンバープレートや銘板はロックタイトで貼ってます。いずれその方法をお目にかけますね。

  日昇コッペルも一時塗装完了です。巨大なモーターをキャブに入れましたので、これはもう「運転本位」と割り切り、ブレーキ廻りも簡単にすませました。そういえば、かつてTMSではよく使われた「運転本位」という言葉は死語になりつつありますね。でも、いくら細かいディテールがついていても走らなければどうにもなりません。模型は「走ってナンボ」ですからね。走りがよければ、外観の「アラ」もカバーできます。

  ジョギングは体調が悪く26分5秒。久しぶりで26分台でした。明日は頑張ります。多分完成すると思いますが・・・・。

動輪の問題

  の前に、日昇コッペルは完成しました。明日塗装です。分解してしまったので、組むのは塗装後となります。ヒントを1点。ブレーキハンガーは、t1アルミ板をジグにするとハンダ付けしやすいです。

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  プチ大掃除をしたら、とんでもないものが見つかりました。φ7のナロー用動輪です。HOeの蒸機を自作する人たちのために開発しましたが、半分ほど販売したところで、だるまやのギヤが入手困難となり、そうするとこの動輪もギヤがなければ頒布しても仕方がないと、しまっておいたのですね。もうギヤはありますので、もう一度世の中に出られますね。

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  挽物ですが、軸箱もついています。PU101にも使えますよ!

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  残念ながら、この動輪で完成した蒸機にお目にかかっていないのですが、懲りずにGKさん経由で販売開始です。それと、懸案だったφ17.5動輪セットも作りました。もちろんロッドピンやギヤも付属します。正確に数えていないのですが、多分1000軸くらいあります。このほか、大量の動輪類をどうやって工作者に届けるかが課題です。

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  明日は、塗装。Bタンク2台を一気に仕上げます。

  今日は連合町内会の年末パトロール。小一時間歩きましたので、ジョギングは休みました。ではまた!

日昇コッペルを組む(7)ボイラー廻り

  煙突やドーム類はやはりネジ留めにしたい。しかし、ロストパーツにネジをどうやって切るか?今回は安易に、こうしました。つまり、リューターで目分量でセンター付近に揉み付けし、それをガイドにネジ孔を開けるのです。当然偏心しますので、ボイラー取り付け部の孔を楕円にして調整するといういい加減な方法。でも、接着するよりマシでしょう。微調整がききますので。

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  煙室のネジ留めのところも取説には全く記載がなく、組み立てのキモだけに不十分ですね。今回はこのようなものを挽いてハンダ付けしました。この部分はきちんと説明して欲しかったです。

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  サドルは1ミリ程削りました。下が無くなってます。これはミスパーツですね。これだけの修正をユーザーに求めるのは酷です。

  何や彼や言いながらここまでできました。蒸気パイプはゆうえん氏のご指摘のように斜めにしてみました。これなかなかカッコ良いです。

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  この角度で見ると、宮崎風ではなく西大寺ふうですよね。ともかく、ナローっぽい16番のBタンクというコンセプトはなんとか成ったようです。キットそのものは、組みにくさ、分かりにくさ、そして追加加工の必要性など、まだまだ勉強するところが多々ありますね。完成度の高いトーマさんのキットを弄った後だけに、なおさらそんな感じがします。でも、可愛いですよね。多分明日完成です。

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  ジョギングは25分3秒。またしても25分の壁ですが、頑張ります!