米国型モーガルを作る(29)ブレーキ梃子

  の前に、シェイのプロトタイプを色々物色してました。32インチの動輪ではこれが気に入りました。3シリンダーで、台車の造作はナカムラのそれに近いです。666がショップナンバー。

f:id:konno_sendai:20190410013311j:plain

  ブレーキテコはt0.5板を積層して切り出します。

f:id:konno_sendai:20190410013425j:plain

  何故か5枚作ってます。何故か?

f:id:konno_sendai:20190410013508j:plain

  今回のトライアルは、梃子にラダーのアームを付けてしまおうという作戦。ラダーを梃子にハンダで固定すると、隣が緩んで動いたり、やっかいなのです。そこで、予めアームを梃子に固定し、ノックピンを打っておけば、ハンダが緩まないだろうという考えです。

f:id:konno_sendai:20190410013736j:plain

  これは孔あけが失敗したので、今回のモーガルの第1動輪用にします。つまり、5ヶの内出来の良い2ヶをロストの原型にしようという目論見です。

  工作本は順調に注文を頂いており、特にdda40Xさんのブログでご紹介いただいたので、アクセスも増えています。このブログや前のブログでお分かりの通り、コンは様々な批判を真摯に受け止め、次の行動に生かす所存ですので、今回の著書に関しても辛口の批評をお待ちしております。決して工作機械が無ければ作れないとか、そういう事は申しておりません。件のBタンクは挽き物はすべてドリルレースで作りました。手作業が基本的に大切な事は言うまでもありません。この梃子のラダー部分の孔あけはケガキ針で押し込んで、例のルーマドリルホルダーでφ0.4のキリを把持してあけました。機械工作は万能ではなく、手作業と機械工作が共存する事で良い作品が出来るのではないか?というスタンスで工作本を書きました。商業誌に旋盤で作りましたと書くと、旋盤を持っていない人に差別感情を惹起するので、控えるようにと言われたのはもう20年以上前です。工作機械を思いきり駆使して模型を作るノウハウを啓蒙したいが為の今回の上梓でしたが、工作機械が無くてもここまで出来ますよ、ということもお示ししています。工作本の表紙のBタンクはこの(前の)ブログで詳述したとおり、全くの手作業での工作でした。それ以上に、商業誌が具体的な工作法を紹介していない事に危機感を感じての今回の上梓でした。個人的なメイルを拝見すると、かなり工作を惹起出来たようです。車両の完成品を買うのが当たり前の時代に、自分の納得出来る車両を自作してみようという機運をちょっぴりでも高める事が出来ればと思ってます。

  ジョギングは、少し気合いを入れて25分42秒。