レールベンダー

  中華の安物の時計工具をレールベンダーに改造するお話です。KKCで話題になり、その中で下方のベアリングは少し奥へオフセットすべきと言う話がありました。コンは図で言うとAで良かろうと考えていましたが、FAST TRUCKのものはBだというのです。

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  そこで図々しくNさんに貸してもらうようお願いしました。

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  なるほどオフセットされています。

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  この情報が超役に立ちました。というのも、今回は2種類のオープナーのうち大型のものを使ったのですが、本体を固定するビスの頭に通すレールが干渉するのです。オークションで販売されているものは、小型のタイプなので、かろうじてビスの頭がレールから外れるのです。そこで、無い知恵をふりしぼり、それじゃあ上の二つのベアリングを前方にポフセットすれば同じことじゃん!そうすると、ベース部分をかさ上げしなくてはならないけれど、かさ上げのt2の板にビスの逃げを設ければ出来そうだ!というアイデアです。尚、ベアリング装着部はφ8.7程ありましたので、旋盤でφ8に削りました。ここに2ミリのワッシャとt2のフラットバーで上の二つのベアリングをかさあげします。

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  ベアリングをネジ留めして完成。

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  ベアリングのオフセット状態。

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  早速試して見ました。なるほど、上のベアリングの面取り部分にレールの底部が嵌まり込んで安定します。この方法では、曲がりにくい底部をダイレクトで曲げることになり、首から上はそのついでで曲がるわけです。捩れが発生しないので、すごく綺麗に曲がります。

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  そして、額面通り曲がったレールを直線に戻すことも簡単でした。感激しました!

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  材料費は本体とベアリングとネジで1500円くらいで、その10倍の値段の工具の性能を得ることができました。旋盤さえあれば誰でも出来ますね。時計工具は小さい方も発注しました。これは納期が4月1日ころになるので、余ったベアリングとネジで2号機も作って見ます。今回の工具は上方のベアリングも可動するので、性能的には上かもしれません。

  雨でジョギングもままならず、良い気分転換でした。明日からまた精進できます。そして嬉しいことがありました。福原金属の帯材や角棒、洋白線の仕舞忘れが見つかったのです。φ0.25やφ0.35の洋白線は貴重だし、ロール加工で加工硬化された角棒や帯板も有難いことです。かなり大量で、多分生涯使いきれないでしょう。ムフフフ・・・・・。

ちょい疲れました

  同人誌の編集に馬力をかけ、もうほとんど出来上がりました。あとは、記事待ちです。

  8550の方はドレンコックを付けただけ、エコーの#2767で3つの孔のピッチは3.5、φ0.8のキリでボーリングして、ロックタイト固定です。こういうところにわざわざハンダを流す必要はないでしょう。

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  レールベンダーのベアリングも到着して、ベアリングの装着を考えましたが、上下ベアリングのオフセットの疑問があり、サンプルを拝見してから作業します。

  年度末の嫌〜〜な仕事があり、ちょっとお疲れ気味、熱はないのでコロナではないと思いますが、宮城県は増えたなぁ・・・・。

  ジョギングも流しました。24分48秒は流した割には良かったです。でも両脚は筋肉痛気味です。明日から気分転換でコッペルマレーにかかります。ではまた!

やさしく8550を作る(25)ブレーキ廻り(3)ブレーキシリンダー等

  左右のブレーキシリンダーは蒸気ブレーキで、圧が高いので小さなものです。φ3で長さ5ミリくらいかな。旋盤で簡単に作りました。図は、U氏提供のものです。

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  テコ類はエッチングパーツです。左側では、ハンドブレーキのテコも必要です。

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  これで、ブレーキ廻りは完成。

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  残りはガイドヨークとバルブロッドです。明日これを仕上げて、一旦お休みとなります。え?その理由はコッペルマレーの作業に入るからですよ!

  連合町内会のもう一人の副会長が脳梗塞で倒れてしまいました。またベラストゥングが増えるなぁ・・・。

  ジョギングは24分11秒。流すつもりでしたが、頑張ってしまいました。まもなく春山のシーズンです。今年も登りますよ。生きているのですから・・。

やさしく8550を作る(24)ブレーキ廻り(2)ブレーキロッドと受け

  三角形の受けですが、高さ3.5で作りました。あとでわかったのですが2.5から3で良かったです。φ0.4の孔あけはすべてルーマドリルホルダです。

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  メインフレイムには片方だけ孔をあけて、線を差し込んでハンダ付けの固定とします。反対側はハンダ付け後に線を埋めます。

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  ブレーキロッドはφ0.5の洋白線でまとめました。

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  明日はブレーキシリンダー廻りです。昔はここまで作らなかったなぁ・・・。

  ジョギング再開、少し苦しかったけれど24分15秒でした。やはり休むのは良くないようですね。

やさしく8550を作る(24)ブレーキ廻り(1)

  ブレーキテコは三種類、向かって左が前方です。第2動輪のラダーは左右に計4ケ、第3動輪のラダーの幅は第1動輪より狭いです。もちろんリベットのある方が表面です。

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  問題は第1動輪で、梃子の下に先台車の固定ビスが来ますので、ベタに固定できません。今回は幅2ミリの帯板をハンダ付けしましたが、チャンネルでも良いでしょう。中央の空間を確保するのがキモです。

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  梃子の固定は動輪に紙を貼って押し付けて位置を決めます。動輪に貼る紙はエコーモデルの台紙の紙がいちばんで、両面テープで固定しています。

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  第2、第3動輪の梃子は2×2の角棒の小片を中央にハンダつけして2ミリ浮かせればよろしい。ここまでできました。

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  ところで、KKCでは腕時計の蓋をあける工具でレールベンダーを作る話で盛り上がっています。ベルジョン等の高級品で作れば効果ですが、中国製は驚くほどやすいのです。これは大型ですが$3.21、小型のものは$1.47です。つまりこれが400円くらい。

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  さすがに中華製ですから酷い出来です。挟んであるシムはプラ製でガタガタです。ここを真鍮で作り直したところ、かなり剛性が良くなり、あとはベアリングを仕込めばレールベンダーが出来るという仕掛けです。すでにベアリングは発注しました。小型のものも作ってみます。いずれにしても1本1000円以下でレールベンダーが入手出来ることになります。どうしても旋盤加工は必要なので、そのノウハウだけはお伝えしようと思います。

  ジョギングは連続の雨で二日休みました。明日走らないとまた元の木阿弥です。コンスタントに24分台を出していたのですが・・・。

やさしく8550を作る(23)ギヤボックス(やや長編)

  t 1.0真鍮板を積層して、端にφ.3.0の孔をあけます。出来ればリーマを通せばベスト。これをU字に削るにはこのようにします。適当な丸棒を差し込んでバイスに固定し、これをガイドに削るわけです。

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  ね!

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  削り終わってから、端面を仕上げます。0.2くらい余裕を持たせます。あとで少しずつ削って調整できます。短いとドモナラン。

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  ステイはt 1.5、ギヤの厚みが3ミリなので、3.2くらいで作りました。すでに端面にM1のネジが切ってあります。

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  組み立ては、最初この状態にしてから、二つを組み合わせるのが楽です。もちろん軸受の直角には十二分に注意します。

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 モーターマウントはこんな感じ。何となくスペースインベーダーを思い出しますね。

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  一応できたのですが・・・・

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  モーターの軸が長くて助かってます。本来はもっとモーター全体を中心に寄せるか、モーター軸反対側で受ける工夫が必要でした。ここはツッコミご容赦。0ゲージなら落第ですね。

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  今日はここまで。今ビーカーのお風呂に入れました。

  ジョギング雨でお休み。そうそう地震ありました。全く被害はなく、サロンの車両は無事でしたが、やはり箱に入れ仕舞うことを考えます。昭和54年(だったかな?)の宮城県沖地震でも車両の被害がありました。東日本ではすべて梱包済みで被害なし。その後サロンに作品を展示していますが、いちど収納すべきでしょうね。

もろもろ・・・

  いつもより同人誌の編集のスピードが速いのは、その他の雑用が山積しているからなのですが、8550の工作はちょっぴりなので明日に回します。

  ええ、工具道楽です。良い工具なら腕の悪さがカバーできないかと、邪なことをいつも考えています。マシンバイスは津田駒ですが、口金幅75ミリのVG75はオークションでは殆ど入手できません。これまで2台入手しましたが、それは奇跡的でした。いちばんの美人はお嫁に行きましたが、二番目はアシナ姫のお供として、ここにいます。漢数字で七が浮き彫りにされているのは古いタイプですね。

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  今回オークションでこのバイスが格安で出てました。なんてことなく、出品者は良くわかっていなかったのですね。七のレリーフですぐわかりましたよ。

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  しかし、このバイスは変わっています。改造されています。口金の留めネジが外側から入っているのです。つまり、口金にネジが切ってあるのですね。

  反対側は80ミリの長ネジです。それより、よくもこんな孔あけができたものと感心します。

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  とまれアシナ姫2号のテーブルに納まりました。このバイスの締め付け感が堪らないのです。

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  さっそくギヤボックスの材料の孔あけはしました。良い感じです。

  年1回の検診結果が来ました。恐る恐る見ましたが、血糖値がちょっと高い他はすべて異常なし。肝機能もコレステロールも正常です。もちろん白内障の兆候もありません。眼科の先生から20代の眼だと褒められました。これで、80歳まであと10年模型が作れそうです。意を強くしてはりきってジョギング。え?こ、これは!!

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  何年ぶりかで22分台を出しました。途中のチェックで通常より40秒速いので、23分台をめざして頑張った結果がこれです。これが今日いちばんの喜び。まだまだ頑張れますね(^^V