木曽森レストア(3)上廻り

  現在レストア中の2両の機関車は、誰もがご存じの高明な模型家の遺品です。見聞しますとモーターが入っておらず、塗装だけが施されていました。推測ですが走行させてはいなかったようです。つまり本機は1960年台にそのお方が手に取り、追加工作は無しで塗装して走らせるつもりが、あまりのテールヘビィで思うように走らないので放置されていたものと推測されます。16番もそうですが、あのデカいキャブにDV18A(かな?)が納められていたのですから、重心は第2動輪ギリギリで、前身は空転しやすく牽引力は皆無だったでしょう。今般SE15という高トルク低回転のモーターがあるので、モーターの換装だけで済ませましたが、動力装置はまだまだ手を入れる余地がありました。2両あるので、1両はデフォルトの状態で、ともかく走るようにすれば良かろうという構想でした。2両目は徹底的に手を入れて、え?これがあのつぼみの・・・、と言われるようなレストアを考えています。もっとも、レストアを突き詰めると動輪しか残らなかったなんてこともありますが・・・・。

  上廻りの塗装を落としましたが、点灯などを考えると、ボイラーとキャブは着脱式にしたい、そこで意を決してバーナーで炙りました。ボイラー内には角形のウェイトがハンダ固定されていて、ドーム類が外せないことも問題でした。

  ボイラーバンドは巻き直し。デフォルトはチョン付け酷いものでした。ボイラーの着脱方式はこんな感じ。

  ボイラー前方からビス留めです。

  ライト類は点灯にそなえて内グリ、煙室扉はナンバーを削り落としてセンター孔を開けました。

  サンドボックスはキャップの握りをつけて、砂巻き管元栓を付けます。スチームドームは上をザグって安全弁と汽笛を取り付けます。本機のレストアはここまで、もう1両はめっちゃ凝る予定です。

  ジョギングは走れたのですが、路面凍結が怖くて休んじゃいました。明日はコロナワクチン接種のお当番。合間にいろいろな内職をしてきます。木曽の2両目はどうなるかわかりません。誰かが手がけるかもしれませんし・・・・。