日昇コッペル再び(1)ルビコン川を渡る

  謹賀新年!今年もよろしく!!

  元旦から休日当番の仕事があり、日中はお仕事でした。

  帰宅してから、思い立ってこんなことを始めました。もう1セットあった日昇コッペルの動輪を分解したのです。

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  何をしようというのでしょうか?

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  そう!13mm化です。2セットあるので、1セットは13mmで作って感じを見てみようという思いつきです。時間は限られていますので、超特急の作業です。旋盤でステイを挽いて仮組み。一発でスルスルと幸先良い出足です。

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  もう1点はシリンダーブロック廻りの加工を、より簡単で確実な方法としてお伝えしたかったのです。このロストパーツは問題があります。スライドバーをこんな窪みにハンダ付けして強度が得られるわけがありません。U氏はφ0.6のドリルを立てて、0.6角線をハンダ付けしたとの事ですが、上方はともかく下方はドリルが滑ってギリギリの位置の孔あけは困難を極めます。それならいっそ、少し斜めに孔をあけて、スライドバーをハンダ付けしてから水平に曲げればよろしかろうというのが今回のキモです。

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  まずリューターで、ドリルが滑らない程度に斜めに孔をもみつけます。

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  小さな万力で把持して斜めにボール盤で穴あけとなりますが。角度はなるべく均一にしたいので、簡単なジグを使って、万力の角度を一定にします。

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  ボーリングなう。

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  0.6角線をドリルレースで先を少し削って差し込みます。あとはハンダリングでバーナー炙り付け。

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  ちなみに、φ0.4のハンダでリングを作る場合には、カットは商売用の外科のメスがよろしい。これはフェザーの11番、スピッツメスという奴です。

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  内径1ミリのハンダリング。

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  この後、奴床で角線を水平にし、厚さを0.4まで削って、無事スライドバーの取り付けが終わりました。

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  ところで、シリンダーブロックをフレームにハンダ付けしてしまうと、そのあとのべハンドルングが厄介となります。やはりトーマコッペルのようにシリンダーブロックは取り外し式が良いです。こんな風にしました。t0.3の洋白板でステイを作り、ステイをM1ビスでフレームに固定します。

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  1日でここまでできました。メインロッドも組み付けてスルスル回ります。

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  明日はフレームとキャブを唐竹割りして、明後日完成に持ちこむ予定ですが、できるかなぁ。もう後戻りはできないので、ルビコン川を渡るという物々しいタイトルで失礼しました。

  外は粉雪が舞い、地面は凍てついて、ジョギングも妻との義理ドライブもできないので、ひたすら工作を楽しみました。仕事も趣味も充実した元旦です。