鉄分の多い旅行会

  しばらく画像もない無味乾燥なブログでしたので、今回は大盤振る舞い、21日から22日にかけて同業者で会津方面に旅行したレポートです。

  宿泊は芦ノ牧温泉の「大川荘」、フロントにはこのような「浮き舞台」が設営されていて、三味線で来館者を歓迎するのだそうですが、この舞台が「鬼滅の刃」のシーンに類似しているということで話題になり、大川荘が大いに潤ったそうです。

  翌日は芦の牧温泉駅から会津鉄道会津若松に向かうのですが、芦ノ牧温泉駅は有名な「猫の駅長さん」で売っているところ。売店では猫に被せる駅長帽も売ってました。

  久しぶりのローカル線、会津鉄道に乗れて満足していましたが、さらに嬉しい話が。予定していた「大内宿」は紅葉の真っ盛りで渋滞が予想され、お勧めできないということなので、それなら只見線を見学しようということになったのです。今からうん十年前の蒼い学生時代に、ニコマートを片手に何度か只見線を訪れ、日中線にも足を伸ばしてC11を撮影していた自代がありました。只見線の水量豊かな風景は若いコンをすっかり魅了してしまい、いつの日かこのような「ウォータータイプ」のレイアウトを作りたいと夢見ていました。有名な只見川台1橋梁より、コンはいまでもこの第2橋梁が大好きなのです。

  ところで会津柳津の虚空蔵尊はあのW氏がそのままジオラマ化したことで思い出の地ですが、かつて学生時代に訪れた時に蒸したての「粟まんじゅう」をいただいて、その美味しさを思い出し、柳津にも立ち寄りました。そして、およよ!

  ええC11ちゃんが鎮座していたのです。柳津に保存されているとは存じませんでした。スノウプロウ付きですね。

  しかし、残念なこともありました。保存するならロッドの位置をちゃんとしろ!と言いたい。蒸機の最も美しい姿はサイドロッドが一番下の時ですよね。これじゃあ、せっかくのC11のメカニカルな美しさが台無し。

  学生時代は沼沢湖は「沼沢沼」という名前で、何もないただの湖でした。早戸から歩いて訪れた時には、荒涼としていたのに、すっかり開発されて「妖精美術館」なんてのがありましたね。

  見事なステンドグラスもありました。

  そこで、女性の係員という人が色々説明してくるので、「自分も科学者の端くれだから、科学的に説明できないものにはあまり興味がない」とほざいたものですからムキになってしまい、「わたしたちの活動を非科学的と言うのは構わないけれど、科学では説明できないような超常的な現象があると思うことで、より深い洞察や感性が得られると思うのです。私たち妖精の研究家は皆そういう思いで創作しているのです。」と延々と説教されて、少し参りました。若干宗教的な感じもしますが、まあ一つのロマンとしてそういうことを楽しむのも否定はできないなと反省した次第です。

  せっかく会津若松に来たのですから、お城くらいは見学しなくては。

  やはり戊辰戦争における白虎隊の話や、討死、自害した関係者への想いはこの地では根強いようで、これは函館で蹂躙された榎本武揚沖田総司らが地元で称えられているのと同じですね。年配の方は山口県大嫌いだそうです。

  で、会津若松駅磐越西線普通列車に乗り込んだところ「ボーッ!」という明らかな蒸機の汽笛が聞こえました。なに!!とホームに向かうと、確かにあの懐かしい石炭を焚いた香りがします。いた〜〜〜!

  何と本日はSL磐越号の運転日、会津若松から新津までの便が15.27分発車だそうです。コンの列車は15.30発なので、少々時間があり、撮ってきましたよ!

  制式機は模型の対象外ですが、見るのはやはり楽しい。手入れもすごく良く、何かすごく得した感じでした。

  かくして鉄分の多い旅行会は無事終わりました。さあ、模型を作るぞ!