樋状軸受?

  Dさんが樋状軸受の有効性を主張しておられます。多分間違いはないとは思うのですが、どうもまだ腑に落ちない。極々平凡な考え方として、摺動の場合は接触面積が小さいほど有利ではないかと思う。スケート靴のナイフエッジなどね。ただ、油膜の効果は、面積の広い方が有利かもしれない。単位面積あたりの負荷は明らかに減っているから・・・・。ううむ、わからん。まだ、模型工作を再開する気力がないので、この問題を考えてみました。DさんはOゲージャーなので概略HOの10倍の質量の模型を扱っておられる。大型の蒸気機関車は数キロになるはず、軸重も1キロ近いかもしれません。HOではせいぜい100gですから、正しい軸箱は軸径の2.5倍というのが果たして当てはまるのかな?実物と模型が違うように、OとHOもまた違うのでは?Oの理論がそのままHOでも通じるかどうか?ましてや、ドコービルのような豆機関車の軸箱が樋状であるべきなのか?結論は実験しかないと思いますが、一つだけ考えがあります。つまり、車軸に軸箱を嵌めて下廻りを形成する場合、なまじイコライザーなどをつけると軸箱には斜めに力が加わる、すなわち捻れるような負荷が軸箱にかかる可能性がある。だから樋状にすればその捩れは解消されるので、軸箱の摺動は滑らかになるであろう、と理解してみます。端的に言えば、車軸にほんのわずか内径が車軸より太いパイプを嵌めて、そのパイプがペデスタルにぴったりおさまり、イコライザーによって上下動するということを想定すれば、多分左右に軸箱のある場合より有利と思われます。ということは、左右の軸箱を連結しても同じ効果が得られるかもしれません。問題はギヤ付きの動軸で、樋状にしても左右に割れますので、効果が薄れるでしょう。この問題をどうクリアするかですね。樋状軸受の問題は、じぶんなりに試作して試してみるつもりです。その案としては、角パイプにぴったり嵌まる内径3ミリのパイプ(リーマ通し)を挽いて、ペデスタルに収めてどうなるか?です。

  ジョギングはまだ筋肉痛で25分31秒は已むを得ません。同人誌の仕事は終わり、工作本の続編をいろいろやってます。明日こそコッペルマレーの試作を始めます。