動輪のクランクピンネジ孔

  φ12の動輪は20軸注文がありました。クランクピン部分はもともとインチネジのものをロストの原型にしたので、少し引けてM1.4タップが立てられるだろうと高をくくっていました。確かにタップは立ちますが、ところどころゴソゴソ感があり、クランクピンを強く捻じ込んだときにバカになる恐れもあるので、予定通りスリーブを嵌めてクランクピンはM1.4としました。ところが、φ1.8のスリーブを嵌めるための1.8のキリが立たないのです。途中で必ず喰ってしまいます。それは、裏をみるとボスの部分にキリが当たっていて喰ってしまうのです。こりゃあまずいなと悔いを残しましたがどうすることもできません。

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  色々考えて、1.6のキリならボスにかからないことがわかりました。わずか0.2の違いなのですがね。そこで、スリーブをφ1.6まで旋削してようやくこのようになりました。

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  スリーブは0.15だけ浮かせました。これでサイドロッドとバランスウエイトとは干渉しないと思います。通常はクランクピンの差し込み部は少し高いのですが、この動輪ではバランスウエイトと同一平面なので、このようにスリーブでわずかにクランクピンを浮かせば、バランスウエイトとの干渉は防げます。

  40枚作りました。で、コッペルマレーはまたまた明日に順延です。でも複数の方から「期待してますよ」という応援をいただいています。ナローのマレーとなればNの既製品の改造しか方法はなかったのですから、がんばります。さすがにドコービルみたいに数年もかけるつもりはありません。その後シェイもあります。でも画期的なものを作りたいな、ありきたりの機関車はもう製品になってますからね。

  ジョギングも小雨で休止。明日から二日働けばお盆です。