もろもろ

  新潟の兼古製作所は、国産の良質の工具を作っているメーカーですが、ANEXのブランドで出ているピンバイスは、口金がヤワでニワや明工舎には及びません。しかし、その後口金を強化したタイプが発売され、これは使えます。例えばタ◯ヤのピンバイスでは、φ0.5をφ0.7に広げようと揉み付けてもドリルが滑ってしまいます。一方、締める時にキャップは太いのですがシャフトが細いと力が入らないということもあります。また、コンのブログでしばしば登場した話で、六角ヘッドにすると菱形や六角加工が容易に出来ます。そこで、ピンバイスに六角ナットを装着すれば、締め付けやすいし、加工にも使えるという発想です。もちろん一度ならず発表していますが、今回はK兄に納品してJAMで販売してもらう為のものです。

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  ええ、何事も無くもとの鞘に納まります。

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  ちょっぴり加工手数料を頂きますが、お安いですから皆さんJAMでお求めください。12本限定です。

  同人誌の編集メインですが、別な話も持ち上がりました。近所の仙台竿の職人さん、一寸怪我をして来院されたのですが、「先生、竿の製作に旋盤が欲しいのですが、先生がお詳しいと伺ってますので、1台斡旋してくれませんか?」ということになりました。5台あったML210は3台嫁ぎまして、別嬪と並が1台ずつ残ってます。木工なら並で良かろうと、整備する事にしました。DIYから端材をもらってきて、取り付け台を作ります。

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  この時の大事なポイントは主軸側を短くする事。長くすると、主軸下のデッドスペースにワークが入り込むと取れなくなるのです。ほら、ちゃんと左手の指が見えるでしょう?こうすると、主軸下に飛んだワークも回収出来る訳です。

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  しかしカミソリ調整とかいろいろ残ってます。相手は名人ですから、下手なものは持参出来ません。そのお方の釣り竿は1組100万します。コンとは昔からのおつきあいでした。緊張しながら、整備します。

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  でも、これでストックのML210はあと1台です。若い人に斡旋したかったのですが、老竿師に嫁ぐとは・・・・。

  いや、暑いですよ。ジョギングは休んでも良いのですが、これはもうヤケクソで走りました。28分45秒はやむを得ない。あの金栗四三だって暑さでおかしくなったのですから。