8550再開(5)キャブインテリア(2)インゼクタとエゼクタ

  バックプレーの造作は全く問題がないので、難関はインゼクタとエゼクタです。特にセラー式インゼクタは先に部分がキャブから飛び出していますので分割しなければなりません。今回は先端部分は新製し、外径0.9内径0.7のパイプで給水管が差し込めるようにしました。機関車の右側にはエゼクタがあり、これがインゼクタと複雑に干渉していて、悩ましいところです。なんとか解決法を見出しましたので、明日にはお披露目できるでしょう。

f:id:konno_sendai:20210117013122j:plain

  ええ、このように外れるのです。ですから先端部分をキャブの前方妻板にハンダ固定して、前方からは吸水管、キャブ内の後方からインゼクタを差し込むことで組み立てできるようにしました。エゼクタも同様です。よく考えると、蒸気パイプはほとんど見えないので省略しても良いかなとも思います。後で考えます(これが良くないのかな)。

  さて、コッペルマレーですが、早くも頓挫です。動輪径を7ミリとしホイールベースを10ミリで設計したのですが、

f:id:konno_sendai:20210117013550j:plain

  実物のホイルベースは700ミリなので、縮尺は1/70となり、めっちゃオーバースケールです。これは、コッペルのカタログにあった、

f:id:konno_sendai:20210117013806j:plain

  これとプロトタイプを混同してしまったからです。目指していたのは2フーターの最小マレーですので、これより小さいのですね。こちらは80HPですが、ご指摘いただいたように作ろうとしていた機関車はこれより小さいものでした。

f:id:konno_sendai:20210117014049j:plain

  よく似ているので混同してしまったミスです。さて、どうしましょうか!

8550再開(4)キャブインテリア(1)

  そもそもボイラーを塗り分けて、キャブインテリアも作り込みたいというのであれば、ボイラーの後方を二重筒とし、キャブ前妻板でカットして分解できるようにすべきでした。幸い8550はある理由でもう1両つくるので、その時にはそうします。

  さて、こうなった以上キャブインテリアをどう組み込むかは、大きな難関でした。今夜はその一つの解決法です。正解は前述したとおりですが・・・。

  まずこういうものをつくります。ボイラーにぴったり嵌め込めるリングです。

f:id:konno_sendai:20210116020125j:plain

  ボイラー後方(火室に近い)に嵌め込んだところ。

f:id:konno_sendai:20210116020218j:plain

  つまり、このリングにキャブインテリアを取り付けて、最後に嵌め込めば良かろうという苦肉の策です。圧力計とターレットを付けました。

f:id:konno_sendai:20210116020346j:plain

  うん、屋根取り付けのステイが不細工ですね。まあ、しゃあないか・・・。

f:id:konno_sendai:20210116020442j:plain

  コッペルマレーも少し進めましたが、問題も多々あります。それは明日。

  10時半に、本年最初のジョギングを始めるつもりが、またしても嫌〜〜な仕事が舞い込み、ジョギングは中止です。明日こそは走るぞ!高齢者の方は、厳冬期の入浴時のヒートショックにお気をつけください。コンの出番になりますので・・・・。

ハンドプレス

  どんと祭で、工作はお休み。

  およそ、模型製作技法で一番普及していないのがプレスの技法だと思います。模型人は、ライトのレンズを塩ビ板から抜く時くらいしか、使っていないと思います。しかし、模型メーカーでは非常に一般的で、例えばキャブの手すりの孔あけは、殆どプレスです。以前自分も別なプレス機を導入しましたが、なかなか使いこなせません。

  今回は、動輪抜き、嵌め込みに特化したプレス機の導入に踏み切りました。鉄道模型として使いやすいプレス機はネコプレスではなく、この北総のハンドプレスです。大きさがちょうど良いし、1トンプレスで、十分です。丸抜きなら、パンチは大量にあります。故M氏から頂戴したもので、使い切れません。

f:id:konno_sendai:20210115144300j:plain

  実はリベット打ち出し機ですでに使ってます。左ハンドルもオプションで選べます。

f:id:konno_sendai:20210115144526j:plain

  週末に動輪抜き機としてデビューすることになります。

  オークションでこんなものを見つけました。なんだかなぁ・・・。

page.auctions.yahoo.co.jp

  では、どんと祭へ・・・・。

8550再開(3)火室のでっち上げ

  そういうわけで、スケスケを隠すための火室もどきをデッチ上げます。フレームにハンダ付けはスプラッシャがあるので、難しい。そこでビス留め方式としました。フレーム幅の凹の板に昨日のパーツを貼り付けます。前後はアングルでニュアンスをつけました。

f:id:konno_sendai:20210114010853j:plain

  これを、フレームに後方1箇所でビス留めします。

f:id:konno_sendai:20210114010949j:plain

  ところが、モーターが斜め置きでは、この火室に入らないのです。こりゃあ過失だなあと洒落を言いながら、ギヤボックスを作り直しました。これで火室にピッタリ収まり気分良好!

f:id:konno_sendai:20210114011201j:plain

  少し寒さも緩んだので走りたいのですが、道路は凍結して転倒の恐れがあり、ジョギングはまだ休んでいます。

  明日はどんと祭、神社総代は朝から準備、そして夜遅くまでお世話がかりです。当然お神酒も入りますので工作を休みます。話題は用意しました。

  8550のキャブインテリアもなんとかなりそうな気配です。コッペルマレーも、ちょっぴりは設計してます。HOeでまとめるため、ややオーバースケールです。

日昇コッペル2両完成

  亡くしてしまった部材が届きましたので、仕上げます。

  煙室扉にはエコーの前照燈掛をつけました。ただ、高さが高すぎるので少し短くしました。うん、この煙室扉良くできてるなぁ・・・。

f:id:konno_sendai:20210113013938j:plain

  13ミリバージョン完成。やはり13ミリの方がしっくりきますね。

f:id:konno_sendai:20210113014013j:plain

  では、揃い踏み。

f:id:konno_sendai:20210113014044j:plain

  正面から。

f:id:konno_sendai:20210113014106j:plain

  16.5ミリは無理やり改軌させられたガニ股感がありますが、13ミリならこれで良いのだ!という感じです。やはり13ミリの魅力は捨てがたいと感じました。

  まあ、雪でジョギングは全くダメ、これからの体力回復が大きな課題です。

  ところで、昨日D40が逝ってしまいました。とつぜん「異常を検知しました」という画面が出て、あとはうんともすんとも言いません。これまで2台潰しましたので、これで3台目。過去10年、ブログの画像は殆どD40でした。いつも予備を1台確保してあるので、すぐ予備に切り替え、4台目のD40も発注しました。ええ、年をとると使い慣れたカメラが一番なのです。続工作本では、工作の実況画像も収録しますので、中古のビデオカメラを買いました。前の奴は酷使して、逝ってしまいました。マニュアルをダウンロードしたのですが、どうも新しいことを飲み込むのが億劫になってきました。

  さて、コッペルマレーの件ですが、ギブアップはしていないので、作る予定です。でも尊敬する方から、パワトラなんて使うのはどうなのかな?と疑問をいただいたので、考え直すことにしていました。そしたらTさんも計画があったようで、やはりパワトラを使うようです。考えることは同じですね。Tさんにはとても敵わないので、まあ日陰でひっそりと開発を進めます。幸い協力者を得ました。あと一月ではできないなぁ。

8550再開(2)火室廻り

  の前に、ともかくボイラーとキャブを分解できるようにするとなると、キャブインテリアはどのように取り付けるか?が問題です。そのことを散々考えて、ある結論に至りました。そして、実行しようとしたところ、火室部分がスケスケでモーターが見えてしまうことに気づきました。前のモーガルの最大の欠点です。もともとC2の下廻り流用ですので、火室部分をフレームには欠き取っていませんので適当(適切)に誤魔化すしかありません。こういうもので、隠すことにしました。その取り付け法がやっかいで、ここで止まってしまいました。

f:id:konno_sendai:20210112011334j:plain

  そこで、つなぎの話題は大量在庫の動輪の処理の問題です。こういう動輪が大量にあるのです。600軸くらいあります。

f:id:konno_sendai:20210112011432j:plain

  多分米国型の主動輪だと思います。こんな立派なギヤと軸箱が入っています。

f:id:konno_sendai:20210112011530j:plain

  しかし、バランスウエイトの形状から全く使えない動輪です。

  一方で、こちらのφ20動輪も600軸あります。

f:id:konno_sendai:20210112011645j:plain

  ピンボケですが、こちらは軸箱もギヤも何もついていないのです。

f:id:konno_sendai:20210112011727j:plain

  そこで愚考しまして、先の動輪を分解してギヤと軸箱をこの20φに移植すれば、動輪セットになるのではないか?というわけです。

  Dさん斡旋の動輪抜きジグがありますので、早速やってみましたが、固い固い。せっかくの芦品のチャックが壊れそうな気がして、中途でやめました。パキッと抜けた感触では細かい青っぽい粉末が少量付着しており、多分ロックタイトなどを併用したのだと思います。その後で押し込むとすんなり入ります。いずれにしても、この大量の動輪を処理するためにはブレスが必要と感じ、オークションで北総を1台落札しました。動輪抜き線用プレスです(この罰当たりめ!と石巻方面から罵倒されそうです)。

f:id:konno_sendai:20210112012320j:plain

  問題は、20φ動輪を分解して軸箱とギヤを入れてセットとして分売するかどうかです。こんなことは、コンがお節介でしないで、ユーザーにやらせればよろし、と言われそうです。でも、動輪バンク総裁としては、使いやすい動輪を適正な価格でモデラーに斡旋したいと思っているのです。お節介のおじいさんです。

8550再開(1)ロストパーツ

  中断していたのはロストパーツが上がってこなかったためで、その間にBタンクを3両も作ってしまったと言う、Bタンクフェチですね。昨年末にはできていたのですが、

f:id:konno_sendai:20210111011429j:plain

  今夜は煙突、ドームと煙室扉です。

  煙突、ドーム類は大きな湯口がありますので、これを削るのが一仕事。

f:id:konno_sendai:20210111011551j:plain

  煙突はネジ孔のままロストされていますが、ネジは切り直します。まずφ1.8ドリルを通します。一般的にはM2の下孔は1.7ですが、ロストの場合タップを折れ込む恐れもあり、それほど強度も必要ないので下孔を1.8にしました。

f:id:konno_sendai:20210111011754j:plain

  で、タップでネジ切り。

f:id:konno_sendai:20210111011841j:plain

  ドーム類は、孔の揉み付けは済んでいますが、丸っこい物を手持ちでボール盤で開けても、絶対に垂直は出ないでしょうから、旋盤であけるべきです。しかし、チャックに加えるとパーツの表面に傷がつくので、t0.2真鍮板でこのように養生します。

f:id:konno_sendai:20210111012050j:plain

  旋盤に銜えた所。

f:id:konno_sendai:20210111012121j:plain

  もちろん相手はロストですから、回転を抑えてゆっくり静かにボーリングしました。タップ切りも同様です。

  隠してネジ留めの準備は完了。

f:id:konno_sendai:20210111012239j:plain

  サンドボックスは砂撒き管元栓とレバーをつけました。

f:id:konno_sendai:20210111012318j:plain

  煙室扉は、エッチングの板を円盤にハンダ付けして、ロストパーツはネジ留め。そのネジがナンバープレートとなります。ナンバープレートの外径は6.0で作りました。簡単な旋盤工作です。

f:id:konno_sendai:20210111012528j:plain

  うん、良い感じ!

f:id:konno_sendai:20210111012552j:plain

  とまあ、ここまではスイスイなのですが、明日からのキャブインテリアがかなり難関。それは、塗装のために分解する構造だからです。詳細は明日。

  ジョギングは諦めて軽く散歩しました。今年の冬は寒いですね。